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Vol. 1 はじめに

学問の上での話ですが、近代音響音学の幕開けは、ベル(Alexander Graham Bell,1847〜1922)が音声伝送機と名づけた特許が1876年3月7日(特許No.174465)付けで取得、また翌1877年エジソン(Thomas Alva Edison,1847〜1931)が蓄音機を発明する事により、それまで音響現象の解析と言う受身の姿勢に閉じこもっていた物理としての音響学を、実用品の性能向上としての工学として大きな変革を遂げたと言われています。

簡単な話、画期的な発明に学問が付いて行かざるを得ない状況になったということですね!

またその後素早く、ファラデー、マクスウェルらによって築き上げられた電磁気学が発達し、電磁気関連の設計資料が完備。機械音響などの力学量の測定においては、一度電気の形に変換した上で、電気的に進めたほうがはるかに簡便で正確である事が分かってくる。

Good Timingで周辺の環境が完備されてきたという事ですね!

その様な訳で、従来物理屋に任されてきた音響学の分野に電気屋が大量に進出、電気音響学と呼ばれる新しい分野が生まれたと言われています。ベルやエジソンの画期的な発明からわずか約130年の歴史の中で、ヤシマの製造履歴を見ると、40年前からテレビ、ラジオ用としてのイヤホン製造から始まり、業務用通信機用イヤホン、補聴器用イヤホン、カード型ラジオ用イヤホン、人工内耳用ケーブル、携帯電話用イヤホンマイク、車載用ハンズフリーホン、放送局用ヘッドセット、高騒音下で使用される咽喉マイクの製造に至っており、その歴史の約1/3に関わっている事を、誇りに思っております。(製造の大半がOEM 製造の為一般の方はご存知ないと思います。)
今後技術情報として、音の歴史や、技術的内容(誰にでも分かるように努力するつもり)含め、ご紹介をさせて頂き、少しでも音に関してのご興味を持って頂きたいと思っておりますので、宜しくお願いいたします。

2006.11.01
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